コンビニで買い物できる幸せのお手伝いを15年やっています
おはようございます 合同会社めぐりです。
有料老人ホームに入居している透析患者の送迎をしていますが、彼らの感情が爆発する瞬間に出くわす機会があります。
無理もありません。
衣食住そろっているとはいえ、同じ屋根の下で同じルーティーンの生活を余儀なくされ、安全という名のもとに私生活の自由は奪われてしまうからです。
この話は特定の施設を指しているのではありません。
15年間の介護タクシー運行で何度も目にしてきたことですし、おそらく、全国各地の介護施設や障碍者支援施設で起きている日常だと思います。
彼らの鬱屈した感情の根底にあるのは、外出したいときに外出できないストレスでしょう。
その外出の中でも、買い物は、人生を豊かにする行為の一つと言えます。
自分の意思で買いたいものを決め・目的地まで安全かつ快適にたどり着ける交通手段を持ち・陳列棚から商品を選び会計を済ませて心を満たす この、当たり前すぎる日常がいかに大切で幸せな瞬間の積み重ねなんだということが、介護タクシー運行で痛感させられるのです。
透析患者は栄養管理が徹底されているので、コンビニの菓子パンやスイーツや炭酸飲料などご法度です。
でも、人間って健康に良くないものと分かっていても食べたくなる時あるじゃないですか。
健康の為に生きるってつまらない人生じゃないですか、極論すぎますけどね(笑) わかる人にはわかる理屈でしょう。
コンビニに寄りたがる患者の言動の荒さや怒りの感情をどうにか解消できないかと考え、施設スタッフの許可を得て今回に限り、買い物同行をすることになりました。
おそらく数か月ぶりのコンビニ来店だったことでしょう。
以前のお客様は、1年ぶりに外に出たとおっしゃっていました。
そのような外出のお手伝いをしている介護タクシーめぐりと申します。
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